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だが、いくら後悔しても時間は戻っては来ない。
ある日の日曜日、原田はリビングのソファーで横になっていた。
「あなた、相談があるんだけど…」
唐突に妻の由美が切り出す。
「なんだ?」
原田がそのままの姿勢で返す。
「大輝も来年3年生で、だいぶ手もかからなくなってきたから私、パートでも始めようと思うんだけど…」
「好きにすれば…」
原田は冷たくいい放つ。
だが由美は鈍いだけだろうか、原田の対応に対して、怒るどころか「ありがとう」と言い満面の笑みで返した。
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