サラリーマン「原田義弘」

2/14
前へ
/68ページ
次へ
……。 こんな事があっていいのだろうか? 男はかつてない高揚感に包まれていた。 男の年齢は、35歳。 しかし、鏡に映った男の姿はどうみても20歳そこそこだった。 「また…、またやり直せるのか?」 「ケヒヒヒヒ…。これからあなたが何をしようと自由です。ただし、いくつか掟は守っていただきますがね…。」 掠れた声で傍らに立っていた小男が答える。 その小男は少年のようにも見えるし、腰の曲がった老人のようにも見えた。 話はおよそ1ヵ月前に遡る。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加