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(…人が苦しんでいるときに)
原田は自分勝手な話だが、由美の楽しそうな態度をみて苛立ちを感じていた。
「ちょっと散歩してくる」
原田はそう言うと家を飛び出し、近所の公園に向かった。
原田はすでに家族との会話すら億劫になっていた。
公園に着き、いつものベンチに腰掛けると携帯の着信が鳴る。
プルルル…プルルル…
「誰だ?」
原田が面倒くさそうに携帯の画面に目をやると、電話の相手は若林だった。
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