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そうとっておこう。後は佐穂に任せて自分は自分の仕事をしよう。
俺はもといた部屋に戻った。
応接間に入った佐穂は椅子にどっかりと座った男を見て怒りを覚えた。
一騎に何を言ったのか知らないが、危害を加えるなら容赦はしない。
あの子は親友の忘れ形見で私の心のより所なのだから。
「私が店長の佐穂です。お待たせしました」
佐穂は丁寧に頭を下げてから単刀直入に聞いた。
「新人に何を言ったのですか?」
「客を待たせておいてその態度か。別に急いでいるのでね、君が来ないことに対して注意していたんだよ」
「注意なら直接私に」
「いないから彼に言ったんだ!」
男は怒鳴った。
こいつが忙しいとかこっちには関係ない。
「では、お名前を」
佐穂はこれ以上追及することを止めた。
そうしているだけで怒りが押さえられなくなりそうだったからだ。
男はまだ何か言いたそうだったが、佐穂がまったく取り合わないので言うのをやめた。
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