1人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は、学校が終え帰宅途中だった。心の中では帰りたくないと思いながら……
「帰ったからこき使われるしな…」
両親ともに死んでしまい、引き取ってくれる親戚もいなくて途方にくれていた俺の所に"あの人“が来た。
両親と“あの人"は関わりがあり、両親が死んだと聞いて弔いに来てくれたのだ。そのとき店を手伝うかわりに店に住まわせてくれるといってくれたので俺はそれに甘えたわけだが…それが運のつき。
わがままは言われるわ、雑用は言われるわ…大変だ。立場上文句も言えない。
「まさかそれを逆手にとって俺を……!」
「なんの話をしているの?一騎」
「うふぇ!?」
物思いにふけっていた俺は突然後ろから声をかけられすっとんきょうな声を出してしまった。
驚いて後ろを振り向くとそこには……
「なにをしているのと聞いてるの、一騎」
俺の物思いの元凶が立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!