20人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
『わたしが獣だった時』
原曲：あたしがアリスだった頃(ALIProject)
白い毛に 食い込んだ
逃げれぬ 深い傷
血溜まりで 見上げるは
太陽と故郷の森
あの森を駆け回って
日の温もりを感じさせて
闇と死神が
僕の前で笑ってる
ああ此処は 何処だろう
赤い傷 開かれた
禁忌が 注がれる
獅子とヒト 混ざり合う
世にも不気味なツクリモノ
もう一度だけ駆けらせて
あの森へと帰りたい
生と絶望は
同じ手から生み出される
もう二度と 戻れない
わたしが ケモノだった時
何もかもが 希望だった
人の死に様などは
目にすることもなかった
わたし ケモノだった時
小さな ケモノだった時
魔女の住まう森で
走り回って怪我をした
呪いとは 気づきもせず
最初のコメントを投稿しよう！