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「もっとこう……物語とかが好きなんじゃねぇのか?わざわざ医学書読まなくてもいいだろ」
年頃の娘にしたら夢がなさすぎる。
しかしそんな考えをもつ自分こそが夢をみていたのだと、直後土方は思い知らされることとなる。
「物語なんて生きていくためにさして役に立ちませんし」
……極論であり正論だ。たしかに物語を何かに利用することなど極めて稀で、知らなくてもさして支障はない。
「……うん、…なんか…悪かった」
「はい?」
項垂れる土方に、小夜は疑問符を浮かべることしか出来なかった。
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