神田縁の朝

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   ★  ★  ★  とまぁ。何だかいい感じな言葉でまとめたところで、僕の朝の家事はちょうど終了した。現在時刻は午前6時30分。テレビでは変な目覚まし時計のキャラクターが騒いでいる。それを見ながらコーヒーを飲み、朝刊に目を通す。うむ、朝から程よい達成感。朝ご飯も作ったし、妹たちとちっちゃい弟のお弁当もつめて、洗濯もして、干した。  ――――そう。洗濯だ。僕の朝の日課であり、最近の悩みの種でもある洗濯という行為。当然ながら家族全員分洗濯するわけだが、僕の家には先程から言っている今年高校に入学した双子の妹たちがいる。この二人も母さんに似たのか、天然さんであり、異性に対する危機感が薄い。だからこそ気にしてないのかもしれないけれど、いや、お兄ちゃんとしては嫌われてなくて嬉しいんだけどね。まぁこう、洗濯、妹、洗濯するのは男の僕、という断片的キーワードから僕の言いたいことに気付いている人もいるだろう。  もうぶっちゃけ下着の話だ。もう隠しようもないし、というより隠せてるつもりもなかったし、むしろ言ってすっきりしたかったというのもある。最近はほら、成長というか、発育……というか。おっきく、なってる、んだよ、ね、あの、うん……察して。 まぁそりゃね、妹の成長を見るのは心が暖かくなるけれども、こう、こんな直接的に成長を見るとなると……。いや、決して変な感情とかないよ!? ただ、その、大人の階段を登ってるんだなぁと……ってそういう階段じゃないからね!? そっちはまだ早いからね! お兄ちゃん許さないからね! ただでも最近、色はカラフルになってきたし、スポーツブラでも………… 「おはよう。兄さん」 ―――――心臓が止まるかと思いました。
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