【プロローグ】

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あたしはいつだって、ひとりだった。 彼氏がいても、親友がいても、本音なんて晒せない。 建前でしか話せない。 じゃあ、そんなのは、彼氏でもないし、親友でもないの? あたしの頭はいつも悩んでた。 いつからこんな自分になっちゃったの? 自分でも自分がよくわからないよ… あたしはいつも孤独を感じてた。 だから常に絶対の安堵感を欲してた。 でもどこにもないの。 どこを探しても… でもね、アツシにだけは本心からなんでも話せた。 それはメールというツールを通してだけど… もしかしたら、あたしの欲しい“絶対の安堵感”の持ち主は、アツシなんじゃないかって… あたしは、たまに思うんだ。
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