出会い

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更に彼女は、着ていたワンピースをたくしあげ始めた。 俺が驚いていると、彼女は身体の側面、脚の付け根の少し下辺りを見せた。 その部分は、蛇体と人間の太股にはっきりと分かれていた。 「これで、いいかな?」 「…あぁ」 仮装なら、脚の長さが合わない。 病気にしては、振る舞いが自然過ぎる。 残す可能性は、これが白昼夢である事と、目の前にいるのは、神話上の生物でしかない、ラミアであるということ。 妙に冴えた頭と、変わらない意識、そして変に際立つ心臓の鼓動から、俺は前者の可能性を捨てた。
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