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「ごちそうさまでした!」
「…お粗末様でした」
結局、またリリィに飯を奢り、朝食を終えた。
「…で、お前どうするんだ」
蛇体をさらけ出し(この姿の方が楽らしい)、満足気にお腹をさすっているリリィに聞く。
…出来ることなら、今度こそ出ていってほしいのだが。
「あ、その事なんだけど…」
急に真面目な顔になり、リリィは話し始める。
「んー…どこから説明すればいいかな?」
「何の話かは知らんが、さっさと帰ってくれ」
「あー…その、実はボク、帰る場所が無くて…」
…は?
「いや、無いというより、帰れないって言う方が正しいけど…」
「どういう事だ」
「…少し長い話になるけど、いい?」
「手短にまとめろ」
「うん、努力はする。あと、これからの話は多分、弥君にとって信じられない話だと思うんだけど…」
「お前がラミアである時点で世の中にはよく分からないものがあるというのは分かってる。だからさっさと話せ」
「分かった。それじゃ…」
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