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「…え?」
リリィの目の前に横たわり、目を閉じる。
「丁度、生きるのが面倒になってたんだ。この部屋なら、また失踪事件があった、だけで済むだろうし」
どうせ、元々人間としての俺は死んでる。
今まで生きてきて良いことなんて、誇張無しに一つも無かった。
なら、ここらで人生を終えてもいいだろう。
今まで何回か自殺を考えた事もあったが、それすら面倒に思うほど、俺の心らしき物は摩耗していた。
ようやく、死ねる。
そう思ったら、一気に力が抜けたのか、俺の意識は闇に落ちていった。
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