学校

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「ただいま」 リリィを受け入れてくれる学校があるとは到底思えない。 身元を明かす訳にはいかない以上、身元不明扱い。 つい最近まで、文字通り住む世界が違っていたから、出身中学を始めとする様々な情報が無い。 …こんな怪しい奴、どこの学校が受け入れるかよ。 その事をどうするか、リリィと相談しようと思った。 …が。 「おーい、美月ー?」 リリィの姿が見えない。 何処に行ったんだ…? 「ただい…あっ」 背後にいた。 やっちゃった。という表情。 そして、俺は困惑した。 リリィが着ているのは、水兵の服を模した、白と紺で構成された制服。 所謂、セーラー服というやつだ。
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