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「どこの高校だ?」
「えっと、シンオウ高校ってとこ」
「漢字だとどう書く?」
「真実の真に桜で真桜」
「…ん? どっかで見たことあるな」
「弥君、紙とペン貸してくれないかな?」
「…? 別に構わないが」
一体何をするつもりなのかと思ったが、何て事はなかった。
リリィは高校周辺の地図を描き始めた。
「ここが弥君の家とすると、この辺りが真桜で、これは弥君の通ってる大学。確か東鏡大学っていう所だったよね?」
「それは合ってるが…アバウト過ぎて距離感が掴めん。何か目立つ建物とか無いのか?」
「えっと…じゃあこうして…どう?」
大学と高校の間にコンビニが1軒。
高校の近くに大きな公園。
そして現在地、つまり自宅と高校の間に巨大なデパート。
頭の中の地図と照合すると、自宅からも、大学からも近い位置にあるという事が分かった。
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