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「弥君? おーい、弥くーん」
「…ん、何だ?」
「それボクのセリフだよ。急にボーっとしてボクの事見てたけど、どうしたの?」
どうやら、俺は結構深く思い耽っていたらしい。
「別に。少し考え事があっただけだ」
「そっか。それじゃ…」
大きく鳴いた、腹の虫。
音源は、目の前の女子高生から。
「…今日は鶏肉の照り焼きだ」
「お肉!? わーい!」
全く、本当に幸せな奴だな。
そんなリリィを見てから軽くため息を吐き、俺は飯の用意をする事にした。
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