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終わった。
後は面倒事がただ膨張し続けるだけ。
竜平の方を見てみると、案の定ウザいニヤケ面をしていた。
「わーったるちゃーん? 聞いて無いぞこのむっつりスケベが!」
背中を叩くなウザい。
「何よ何よ! お前クールなフリしてどんだけえぇ趣味してんですかこの野郎!」
背中を連打するな凄まじくウザい。
「メイドカフェ勤めの彼女持ちって何だよ羨ましい事山の如しだよこの野郎!!!」
「とりあえず黙れ。こいつは彼女じゃない」
従兄妹だ、と言おうとした時。
「え…弥君、ボクって弥君の彼女じゃないの…?」
ごく自然に、悲しげな表情になったリリィ。
…この展開は、予想していなかった。
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