チヒロさんとの別れ

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そうやって鳥取砂丘を走行していると、前から変質者が現れた。 「何してるの、変質者さん」 チヒロさんは尋ねた。 「違う、俺はヘンシツシャじゃないんだ。ヘンシ・ツシャなんだ」 変質者は答えた。 「でも実際あなたは変質者じゃないの」 チヒロさん、上手いところつくねぇ。 「そうだね」 変質者はあっさり認めた。 「で、何してるの?」 「鳥取砂丘にアーティーチョークはあるだろうか?」 「ないんじゃない?」 「いや、あるはずだ、それを探してる」 「ないない」 「いや、あるんだ、君達は狂ってる、あるんだ、あるに決まってるんだ、あるんだよ、ハハハ、あるんだ、ハーハッハッハッハ!ハッハッ、フッフフフフー!!」
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