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「変質者さん」
「ヘンシ・ツシャだ」
「どっちでもいいわ。いいかしら?日本という昔鎖国の気狂い帝国にアーティチョークなどという神聖でクリスチャンな野菜があると思う?」
「あるかも知れん」
「まあね。でも、鳥取砂丘にあるかしら?」
「育ててるんだ」
「え?」
「育ててるんだ。だけど消えちゃったんだよお」
僕は思い当たる節があり、いった。
「俺が食った。嗚呼旨かった美味かった」
変質者の顔が見る見る崩壊してゆく。
「な、なんだってえ。
…あばよ、俺は死ぬ」
そういうと変質者は大爆発を起こし、死滅した。
「さ、行きましょ」
チヒロさんがいった。
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