音楽室

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大抵学年が違うとどんな奴が居るかなんて、まったく分からないはずなのに前に居る奴の顔を知っている。 名前も知っていたが思い浮かばない。   「ずっとここに居ましたが、貴方こそ音楽室に何か用なんですか??」 冷えきった目で柊を見、視線をピアノの方に向ける。 (名前何だっけ???) 相手につられ柊もピアノの方を見た。 「あッ!!分かった!!門倉 宗真(カドクラ ソウマ)だ!!」 勢い良く机から立ち上がり門倉を指差す。 「若いくせに世界のピアニストを驚かせてる高校生ピアニストの門倉 宗真だ!!」 見ず知らずの人を呼び捨てにしご丁寧にも指差し失礼にも程があり、門倉は柊を見少し睨みなから話す。 「初対面の人に指差されながら呼び捨てにされたのは初めてです」 「あッ!!悪い…僕柊 紅夜って言うんだ、それより今さっきピアノの音が聞こえたのってもしかしてお前??」 柊はマズイと言う顔をし苦笑いしながら謝り自分の名前も教える。 「もしかしなくても俺が弾いてましたが、それが貴方に関係ないと思いますが」   テレビなどで見ていた時と印象が違い、こんなに嫌ぽくなくて優しくて繊細だった人とは別人に見える。 「嫌…関係なくないけど…‥本当にお前門倉 宗真なのか??テレビとかと性格が違いすぎる」
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