3人が本棚に入れています
本棚に追加
相手の力を借りて立ち上がった後、(本人曰く死後の世界を)案内してやると言う茶髪についていくと程なくして白一色の廊下へ出た、先程の場所は本当に中庭だったらしい。
「そうだ。お前、名前は?」
「え、ああ…犬伏」
廊下を歩く足を止め振り返った茶髪の唐突さに内心呆れながらも俺は苗字を答えた。…ん。あれ、下の名前出て来ないな。…まあ、いいか
「犬伏か、珍しい苗字だな。」
「…お前は?」
「あ、俺? 俺は塚井、此れからよろしくなー」
「え? おお…?」
下の名前については聞かれず、ホッとしながら相手にも同じ問いをすればすんなりとした答えとよろしくを貰った。
とりあえず頷いておく。塚井は満足そうに頷いたあと、案内を再開した。
最初のコメントを投稿しよう!