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セシルたちがグループの所へ行くと、早速こそこそと話し声が聞こえてきた。大半がセシルのことだが、中にはジーンやシェリルのことも混ざっていた。
セシルがいるためその影に隠れているが、シェリルは父に魔人を持ち、自身もかなりの実力者。ジーンも小さい頃から天賦の才を持っていると言われている。しかし、それは同年代と比べて高い実力というだけで、セシルのように今現在国の戦力として活躍している魔人と並ぶ、というほどではない。だが、やはりそれでもそれほどの三人が共にいるだけで注目を集めてしまうのだ。
「んー、やっぱりわかってはいてもこの視線は嫌だなぁ……」
最初に不快感を口にしたのはシェリルだった。慣れていないわけではないが、彼女は元々こういう大衆の中が苦手なため、落ち着かないのだ。
「まぁ、確かに気分のいいもんじゃないな。セシル、さっさと召喚とやらを終わらせて出ようぜ」
「うん、そうだね」
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