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そう言うジーンの視線は女生徒の頭に乗っているウサギに向けられていた。使い魔にはランクがあり、獣、聖獣、神獣、精霊となっている。しかし、実際に現在確認されているのは聖獣までで、しかも聖獣を召喚したものは例外なく魔人となっている。つまり、獣以上を召喚出来るものが極端に少ないのだ。
「そうだね。この国に十数人、他国合わせても五十人行かないんじゃないかな。詳しくは知らないけどね。でも、二人は聖獣以上を召喚出来るだろうね」
「お前がそれを言うか……セシルは神獣召喚しそうで怖いぞ」
セシルはそれに笑っていたが、ジーンは半ば本気でそう言っていた。何故なら、セシルは“今から”使い魔を召喚するからだ。
聖獣を召喚したものは例外なく魔人の地位に。それは元々の実力に加え、聖獣の力もあるからだ。しかし、セシルはすでに“魔人に並ぶ程”の強さ。あくまで力だけの評価だが、それでもセシルにはそれだけの力があるのだ。
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