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そしてどちらかというと興味の方が勝っているのもわかっている。なのでジーンは少し考える素振りを見せ、シェリルの肩に手を乗せた。
「ん?」
「まぁ、言えることは、凄かった。教科書なんてやっぱり適当なことしか書いてないんだな」
ジーンは、あえてさらに興味をそそるようなことを言って、人垣の外へと出て行った。実際体験が教科書より凄かったのは事実で問題はない。しかし、使い魔召喚というものを教科書でしか知らない者、中でもシェリルのように少し臆病な者は好奇心の中に恐怖を抱いている。
教科書より凄かった。その一言で好奇心に火がついた。だが、どう凄かったのか、詳細がまったくわからない。もしかしたら危ないのかもしれないという恐怖も増長させた。
「む、むー」
「あ……えっとシェリル?僕が先に行こうか?」
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