94人が本棚に入れています
本棚に追加
「兄弟二人、仲良くやってるか?」
「ハイ、勿論です」
「そうか、それは良かった」
両親が死ぬ前までは、俺も穂汰も上白沢さんの家の寺子屋に通っていた
恩師にあたる存在だ
「じゃ……そうだな
この団子この団子を二つずつ貰えないか?」
上白沢さんが指したのは、淡い青色の団子と、白い団子だった
「わかりました、箱にお入れしましょうか?」
「いやいい、このまま持とう
ほら妹紅」
上白沢さんが二つの団子をもう一人後ろに居た女性に差し出した
藤原 妹紅さんだ
時々上白沢さんの寺子屋で暇を潰しているのをよく見かけていた
「あぁ、ありがとう」
「それじゃあ雨月、頑張れよ
穂汰にも宜しく伝えてくれ」
「ハイ、ありがとうございます!!」
出だしは上々
中々の売上だ
「それでも、夜雀の所には勝てないだろうなぁ……」
「雨月兄ちゃ~ん
ハイ、わたあめ買って来たよ~」
穂汰がわたあめを持ちながら走り寄ってきた
わたあめ良いよね
食べるのじゃなく小さい子が食べる光景を見るのが
ん?変態?
なんとでも言え
最初のコメントを投稿しよう!