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「祭も終盤
現時点での売上は……もう少し欲しいな」
「勝てそう?」
夜雀の所には……
「どうだろ
負けてるかな」
まぁ……善戦はしているんだけどなぁ
ドーン ドーン
太鼓の音が響き始めた
祭ももう終わりに向かう
「あ、博麗さんだ~」
里の中心の櫓の上に立つ博麗さんが、太鼓の音に合わせて舞を始める
とても美しい
袈裟を振り、袖を舞わせ
重量を感じ無いような踊りを……
最後の最後まで祭は盛り上がる
太鼓の音が治まると、博麗さんが一回礼をする
それと同時に大きな拍手が響き渡った
櫓の後ろでは、空に咲く大きな花が打ち上がった
「キレイだね~」
「そうだな
祭も……そろそろ終わりだな
楽しめたか?」
「楽しかった!!」
満面の笑顔で言われたよ畜生
「雨月兄ちゃんは?」
「ん?」
「楽しめた?」
「ん……」
楽しめたかどうか……か
穂汰が楽しめれば良いとしか考えなかったからな……
でもま、
「楽しかったよ」
穂汰が楽しめたら俺も楽しいさ
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