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「……そう
なら、天国のご両親も心残りは無いわね」
「そう……ですね」
そしてまた暫く、今度は二人で墓石を眺める
「じゃあ、私は準備があるからそろそろいくわ」
「あ、ハイ
宜しくお願いします」
俺もそろそろ戻らないと、穂汰が起きる時間だな
朝日は完全に昇っていた
「……ただいま」
「お帰り雨月兄ちゃん
今日の分の団子の下ごしらえは終わったよ~」
起きていた
しまったな……
「どこ行ってたの?」
穂汰には墓参りに行く事は伝えてない
隠してる訳じゃないのだが、穂汰には純粋に夏祭りを楽しんで欲しい
なるべく墓参りの事は言いたくない
咄嗟に思い付いた考えが、そのまま口から出ていた
「博麗の巫女さんに少し用事を手伝って貰ってたんだ」
あぁ……純粋な子に嘘をつくのは辛いな
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