東方蓮華想

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「そろそろ……祭が始まるかな」 だんだんと人の量が増えてきた 活気の溢れる村人達 この日は妖怪だって来る程の陽気さだ 今俺から見える限りにでも、ちらほらと見える 九つの尻尾を持つ狐の妖怪 その狐の妖怪と手を繋ぎながら歩く二つの尻尾の猫の妖怪 水色の涼しげな羽を持つ……アレは妖精か こうして、様々な者達が集まる この中での屋台は、かなりと言って良いほど儲かる 「でも、今年も売上トップは夜雀の所かな…… あの鰻美味しいし……」 毎年夜雀の屋台は異常に儲かるそうだ 羨ましい 「今年もトップは無理だろうな」 半ば諦めかけた中で、祭は始まった 最初のお客様は…… 「お、やってるなお前ら」 「あ、上白沢さん」 上白沢 慧音さんだった
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