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―――《回想終わり》―――
枕を投げ当てて落ち着いたのか改めて向かいあって話てみた
「…思い返してみたけど、何かおかしなとこあった?」
「…ある」
「え~と、ふざけてたから?」
「あぁ馬鹿丸出しだった。ヘラヘラとよくあんなこと言えるなーと思ったよ、…他にもあるだろ」
「えー…と、俺が推したせいで、男装&女装が決定したから?」
「…健にまでふざけたこと言うし、あんな馬鹿げたこと賛成するから…おかげで俺も女装するはめになったけど?」
どうしてくれんだよという顔で睨まれたけど、俺の頭の中はというと、ごうのメイド服姿やらナース服姿やら色々浮かんできて
思わずニッコリと
「超エロくて可愛いと思う!」
「!!!?」
謝るべきところポロリと本音が漏れてしまい、火に油とはまさにこのこと
怒り心頭になったごうは手近にあったガラスの灰皿を、俺に向けて振り上げたのだった
(ゴメンよ、ヤキモチ焼くごうちゃんや女装するごうちゃんが見たかっただけなんだよー
好きな子には一度はやってほしいじゃん?
でも、だからって)
「僕が悪ふざけしすぎました。反省してますごめんなさい。
でもねごうちゃん、見境なく手近にあったモノで殴るのはよくないから」
「…ごめん。カッとなって衝動でさ」
(包丁じゃなくて良かったね、俺)
とりあえず、直撃は免れたおかげで大きなたんこぶで済みました。
そしてシュンとしてるごうを見てすでに可愛いと思ってる俺は
自分で言うのもなんだが、懲りない男だなと思った
それかごう馬鹿
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