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「いや、それより、まず新たな仲間が入ったのだから宴をするなどせねば。」
「宴に期日はありません。それに羊羹も買って来られていないようなのでよっぽど仕事にやる気があるのだと思ったのですが?」
「あっ、忘れてた。よし、じゃあついでに宴の準備を…」
「駄々をこねないでください。さぁ、終わるまで寝るのは禁止ですからね。」
「さ、最悪だ~。」
松鷹は目の前に重ねられた書類を見て、愕然とした。
「一氏殿もよろしくお願いしますね。」
そんな松鷹を余所に高虎は微笑みながら一氏に言った。
「はい。任せください。」
仕事を任せられた嬉しさからか笑みを浮かべながら答えた。
そして、その夜、松鷹の屋敷からは明かりが消えることはなかった。しかし、微かに漏れ聞こえる声には、辛さよりも楽しさや嬉しさが感じ取れた。
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