第九章:姉川の戦塵

39/72
前へ
/262ページ
次へ
武田家は駿河を手に入れたことにより、甲斐、信濃(北信濃の一部を除く)上野、駿河などを領することとなり総動員数、三万人を越える、織田家に対等に張り合える大大名となっていた。 対して徳川は遠江を手に入れたとは言え、未だ三河、遠江を領するだけで徳川を取り巻く周りの大国に比べると心細く、総動員数も一万に届くか届かないかといったくらいである。 また、一連のこの動きから、織田と武田の間に微妙な亀裂が入ることとなった。それが表面化するのはそう遅くはなかった。 さて、これらの東海の情報を受け、松鷹は時期としては早くなっているものもあるが、概ね史実通りに進んでいることを感じ取っていた。 (周りはほぼ史実通りに進んでるな…、つーことは…来年、朝倉侵攻があるかもしれないな。来て欲しくはなかったが…、来るべくしてきたといったところか…。)
/262ページ

最初のコメントを投稿しよう!

524人が本棚に入れています
本棚に追加