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STAGE2 ACT 2.1
[話しの流れって怖いね]
侠介の苦手な物……
それは子供の頃に起きた、通称コロッケ事件がキッカケとなった芋虫だった。
ある意味、今回のミッションはそれを克服する為のミッションと言える。
ミッションを終えた侠介は少し涙目になっていた。
『おぃミシェル……
やっぱり俺は居なくても良かったじゃねぇか?』
『いや、侠介がいな無ければ無傷での捕獲は難しかったでしょうね』
『そうだな、それにもう良いじゃねぇか侠介。
無事ミッションも終わったんだ、もう芋虫の事は忘れろ』
そう話の間に入りこんだバラドは腕を組み首を縦に振っている。
周辺のジュバロを一掃した各隊の特A隊員が戻って来て、隊長達の指示の下、巨大な檻に進化Bを収容している。
『な~んか、こうして見るとアレ(進化B)可哀相な気がするわね』
と頬杖をつきながら玲華は言った。
※と、ここで「ブラディア」について簡単に説明しましょう!!
ブラディアとは「特定の人間だけが持つ特殊能力」の事で、世界政府とイーグルの共同研究により開発された「対ジュバロ用戦闘武器」の事をいい
その別名は
「実形を持たぬ遺伝子武器」
と言われる。
実際に形が存在している訳でもなく、通常武器とは違いブラディアを持つ人間自体が能力を持つ武器と言える。何故、特定の人間のみこのブラディアを持ち使用できるのか?
それは、ブラディアとは元々遺伝子をいじるナノマシンでありそのナノマシン
「一つ一つに個人に対する相性が存在する為」で人物が特定される。
従って、誰でも使える訳ではなくその能力は無二であり「各一つ」しか存在しない。
またブラディアの開発は研究・実験途中の為に非公式であり一般に発表されてはいなく、ブラディアの存在を知っているのは世界政府とイーグル上層部、部隊長及び特殊ミッションを行う特A隊員のみ。
侠介達三人はブラディア所有者であるが、表向きに特A隊員となっていて主に進化クラスに対応するようになっていた。
ちなみに
バラドのもつブラディアは、
ジュバロの感覚器官を狂わせ、身体能力を低下させる霧を出す能力。
玲華のブラディアは
一定範囲内にいるブラディア所有者の能力を一時的に向上させる能力。
(最高1Km。この範囲内であれば距離を調整できるが、距離により発動時間が異なる)
そして
侠介のブラディアは自分の身体能力を飛躍的にアップさせる能力。
の、ハズだが実際は詳細が不明。
なぜ不明なのか?
それには理由があり、一年半前に遡る
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