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ACT 2.1
[話しの流れって怖いね---その2]
遡ること、侠介がイーグル・ウラノス隊に入る一年半前……
『ミシェル、聞こえるか?
こっちの進化Bは片付いた。
隊を退かせ合流させろ』
そうミシェルに指示を出しているのは、ウラノス隊・前隊長ゼノス。
隊長でありながらブラディア所有者でもあり、ミッションの度に進化クラスと戦っていた。
その時、特A隊員から通信が入る
『隊長、ポイント245にて進化クラスAが出現!!
現在、特A隊は急遽作戦を変更。
進化Aと交戦に入りました!!!』
『進化Aだと!? すぐに向かう!!
正面からぶつからず足止めをしろ。
ミシェル、ポイント245へ向かえ!!
他部隊は他にジュバロがいないか確認をしろ!!』
『こちらミシェル隊。
現在、ポイント148にてミシェル含め14名が突然現れたジュバロと交戦に入りました。
進化クラスの確認は無し、クラスCDの数多数。
応援を要請します!!!』
(一体、どうなっている?
殲滅したはずが……
進化Aが他のジュバロを呼んだのか?
どちらにしろ現状況はマズイな)
ゼノスはポイント245へ向かいつつ本部へ応援要請をする。
----一方、ミシェル側は----
『リーダー、探索班から連絡あり。
内容は「周辺にジュバロの生体反応無し」との事。
すぐに合流するそうです』
『わかった。他部隊が合流するまで拡散するな、2対1で確実に各個撃破。
それと本部からも応援が来る!!』
ミシェル隊は素早くジュバロを各個撃破していき、数十分後に探索班も合流しさらに隊は勢いを増す。
だがジュバロは今までにない反応を見せはじめた。
『ジュバロの反応がおかしい……』
隊の一人がそう通信した後、全員が確信した。
知能を持たないハズのクラスC・Dのジュバロの群れは、こちらの反応を見て統制を取り始めた事に。
『ばかな!? クラスC・Dが統制を取っているのか……
(まさか進化Aの影響か?)
構うな!! 陣形を崩さずに各個撃破しろ!!』
だが統制を取ったジュバロは攻撃を回避し、物影に隠れながら様子を伺い始める。
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