STAGE 2 押し付けは御免だぜ

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そして 『各エネルギーの残量低下!! 本部からの応援まで間に合わない!! ミシェルさん、このままでは!!』 『…皆、残りのエネルギーを一つに集め全員逃げなさい。 私が囮になる』 全員が止めに入るがミシェルの考えは変わらなかった。 『馬鹿ね、死ぬ訳無いじゃないわ。 一人の方がやりやすいのよ……早くしなさい!!!』 全員が武器のエネルギーを一つに集め退避しはじめ、最後の一人が退避した後ミシェルは叫ぶ。 『アンタ達の相手は私一人だ!! 隠れてないで出てきな!! ムシ共がッ!!!』 その声に反応したのか、物影に隠れていたジュバロが全部出てくる。 そして一気に押し寄せて来た。 『バカね、死ぬ為に一人になったんじゃない。 私は生きる為に戦うのよ』 直後、辺りに爆発音が響き渡たる。 その頃、ポイント245へ到着したゼノスは特A隊員と交戦している進化Aを確認し、すぐに指示を出す。 『特A隊員は直ぐにこの場から離脱しろ。 奴は俺が相手をする』 通信をしながら隊員が退避していく中、ゼノスは進化Aに向かい歩いていく。 それに気付いた進化Aは喋り出す。 『誰だ、オレの遊びを邪魔するヤツは……? お前、ヒトじゃねぇな?』 『化け物に言われたくない。 まぁしいて言うなら、お前達を倒す為の「存在」って所か。 にしても進化Aを見るのは初めてだ』 その進化Aは、姿は人間だが手足は大きく羽が生え、その羽を動かし宙に浮いている。 ゼノスに退避した特A隊員から通信が入るとゼノスはブラディアを解放する。 体が光り始めたとおもったら、すぐに消えた。 『なんだ、失敗か? オレみたいになるのかと思ったんだが……』 『失敗? 冗談言うな。「完了」だ。』 ゼノスは落ちている鉄パイプを拾い上げ、両手で折り曲げた 『ヒャハハハハ!!! イイネェ、化ケ者ドウシ殺シアウカァ!!!!』 『急に言葉が化け物らしくなったな 早速始めるか』 同時に動き、ぶつかり合う。 力に押し負け、吹き飛ばされたのは進化A。 ゼノスはブラディアの力で得た超人的な身体能力で圧倒し、追い詰めていくが事件が起きた。 『マサカ、ココマデ追イ込マレルトハ……ダガ、コレデハ攻撃デキマイ?』 進化Aは近くに隠れていた人間を人質にとる 『離せ化け物!! 気持ち悪りィんだよ!!!』 そう叫ぶ人間こそ、のちにイーグル隊員になる佐久間侠介だった。
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