STAGE 2 押し付けは御免だぜ

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『言えないのかライ? 代わりに言ってやろう。 お前が突っ掛かっているの原因は「嫉妬」だろ?』 ライと呼ばれた隊員は黙っている。 『お前とゼノス前隊長の事は誰でも知っている。 だがな、くだらない事(嫉妬)で部隊全体を掻き乱すな馬鹿者が!!!!』 始めてみるミシェルの怒号。 その前に口調が変わっていると侠介は思っていた 『怒りをぶつけたいのはお前だけではないのだぞ? ウラノス隊初め、各部隊の全員が同じ、勿論侠介も同じだ。 侠介は危険区域にいたとは言え、目の前で自分の為に命を無くした人間を見取り、隊に来れば人殺し扱いだ。 そんなにお前達の心は腐りきっていたのか? そんな心はウラノス隊には必要無い!! 叩き治してくれる!!! 喧嘩の相手は私だ。 反発派全員で掛かって来い!!!!』 ----10分後---- 光景は悲惨なもの。 隊長とはいえ女一人に、男達がメッタ打ちになっている光景。 『これで全員かッ!?だらしがない…… 二度と自分達の役割を忘れるな。 ゼノスの生き様を胸に刻め!!』 『くだらない…… アンタもライと一緒だな。』 と、侠介は背を向け一言いい放つ。 それに対してミシェルは静かに目を向ける 『侠介、お前もだ。 その力はゼノスから「託された」もの。 ならば…』 『それがくだらないんだよ、そんな事は百も承知だ。 だけど「引き継いで」とか「同じ様に」とかは真っ平ゴメンだね。 ライ達はゼノスさんと重ねて見てそういう部分で俺に突っ掛かったんだろ? 皆も居るし、いい機会だ』 侠介は振り返り 『俺はゼノスさんの変わり身でも生き写しでもない。 俺は佐久間侠介だ。 ゼノスさんの考えは知らない。 俺は知り合いでも無いからな…… 俺は俺、自分の考えを持って動く。 それが気に入らないなら全員相手になるよ』 手を振りながら訓練区域を出る侠介。 敬礼し、後を追うバラドと玲華。 侠介の後ろ姿を見たミシェルはライに話す。 『ライ、侠介は侠介なりに受け止めているわよ。 口では納得行ってない様な話しをするけど、ちゃんとゼノスの気持ちを受け止めている。 もう少し大人になりなさい』 訓練と称してメッタ打ちになった意味がさっぱり分からなかったと皆が話す中、色んな意味で蟠りは少しずつ無くなっていき部隊は纏まり始めた。 ---ここまでが一年半前に遡った、侠介が部隊に入る話しとブラディアを所有する事になった経緯の話し---
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