STAGE 3 今の家族はお前等だ

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廃墟都市ガザルムにてウラノス一般隊がジュバロと交戦していた。 あちらこちらから銃声と爆発音が響いる。 すると一般隊から通信が入った。 「こちらポイント55。 現在、クラスDのジュバロ10体と交戦中。 仲間を呼んでいると思われる為、応援を要請する」 「こちら司令部。 今、特A隊が到着した。 すぐにポイント55へ向かわせる」 司令部とは戦闘には参加せずに各隊員の通信の間に入り各部隊の誘導・応援、本部への応援部隊の要請などを行う部隊。 その司令部の駐在場所にミシェル含む特A隊が到着していた。 今の通信通りに数名がポイント55へ向かう。 「全員聞こえるか? クラスCDとは言え油断はするな。 それと各部隊、通信も怠らないように」 すかさずミシェルは全員に通信をし各隊の状況を確認する。 通信を終え、各部隊とジュバロ出現・交戦状況を書いた地図を見て、ミシェルは振り向き様にバラドに話す 『ねぇバラド。 貴方、どう思う?』 『予感だが、「奴ら」がいるかもな。 クラスCDの行動じゃない…… 追い込みは距離で1000までが無難だな。 と、言う訳だ二人とも。 結局、出番が出来たな』 と侠介と玲華に話す。 一般隊と合流した特A隊を除き、残りの隊員に指示が飛ぶ。 その時、廃墟の奥で大きな爆発が起こり司令部が慌ただしくなる。 「どうした!? 状況を伝えろ!!! 爆発近くにいた部隊、状況を伝えなさい!!!」 通信が乱れる中、ライから通信が入る。 「こちらライ!! 爆発ポイントへ到着、ポイントは247。 現在、爆煙で視界不良だが……進化クラス・Bを確認!!! 今までにない大きさだ!!!」 ライの通信により一瞬にして全員に緊張が走った。 一般隊はジュバロと交戦・応戦をしながら後退していく。 同時に特A隊も交戦に混ざりながらポイントへ向かう。 「侠介、玲華、バラド聞こえる?」 すると侠介三人達だけにミシェルから通信が入る。 「侠介だ、聞こえてるよ」 「こちら玲華。 聞こえています」 「こちらバラド、OKだ」 「まだ状況確認が取れてはいない。 ポイントに到着してもブラディアは使わないように」 司令部へと次々に、各ポイントへ着いた特A隊員から通信が入る。 そしてミシェルから全隊員に 「全・部隊員に告ぐ。 司令部から距離1500以降は進化クラスにおける危険区域とし、指示が無い場合は一般部隊の侵入を禁止する。 一般部隊は確実に周辺のジュバロを討伐せよ。 これより進化クラス討伐のミッションを開始する!!! ミシェルのそれに合わせ、特A隊の攻撃が始まった。
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