STAGE 3 今の家族はお前等だ

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バラドが言った「アレ」。 通称、ガン・ソード 色んな意味で身体能力の高いブラディア所有者が使える電磁剣。 精神エネルギーを媒介とし、その精神エネルギーの高低により威力が異なる為に一般隊員にはあまり意味が無い。 「ミシェル隊長。 素手では長期戦になり、私のブラディアは後400程度で終了します。 ガンソードの許可を」 「わかった、ガンソードの使用を許可するわ ライ、状況的にこちらにこれる?」 「こちらライ、行けます。 ガンソードを運ぶんですね? 準備しておいて下さい」 通信を終えガンソードを準備するミシェル。 そこに司令部から通信が入る。 「ミシェル隊長、ポイント120にてクラスCDのジュバロが急増した模様。 近くの部隊が加戦に向かいました」 「急増? 数は?」 「現在、およそ150まで増加」 「150!? ここに来てまだ30分よ? 増えすぎだわ」 「しかし、間違いは無いようです。 今の隊員の数では、武器エネルギーはもちません」 「私が本部へ通信するわ。 その部隊には私からの指示だと伝え、フォーメーションを指示しなさい」 指示を出すミシェルは首を捻りはじめ考える (急激な増加・・・・隠れてた? いや、それにしては時間的に間が合わない。 進化Bはカマキリとネズミって言ってたわね・・・まさか!?) 「ライ!!!」 「こちらライ。 どうかしましたか!?」 「近くに地下へ繋がっている場所はない? 周辺のジュバロに応戦しつつ探しなさい!! ジュバロ急増の原因がそこにある!!」 指示を受けたライは特A隊に指示を出し探させる。 そして 「こちらライ。 地下入口を発見、これより突入します…… これは!? あのデカい進化クラスの卵か!!」 地下にあったのはマウティスの卵。 カマキリの大量の卵とネズミの繁殖能力が混ざり、ジュバロの急激な増加を可能にしていた。 一般隊にも通信をし探索させ処理をしていくが、途中途中で孵化していき状況が困難になっていく。 各ポイントから通信が絶えない。 (クソッ、まさかこんな状況に追い込まれるとは!!! 本部から到着するのは後、一時間以上もある…) ミシェルは唇を噛み締めながらも考えたく無い最悪の状況が頭を過ぎってしまう。 だがその考え通り、状況は既に最悪の展開へと向かいつつあった。
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