STAGE 3 今の家族はお前等だ

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マウティスと交戦していた侠介達の所にも他のジュバロが集まってきている。 玲華の範囲強化型ブラディアは既に消え、侠介もバラドも限界に来ていた。 「玲華聞こえる!?」 「はい!! 聞こえています」 「今すぐにポイント195までガンソードを取りに来なさい!! ジュバロの進行でここから先に行けないから」 玲華は侠介達に通信しポイントへ向かい、難無く合流ポイントへ着きガンソードを受け取る玲華。 そして、すぐさまミシェルは通信を開く 「全員聞こえるか!? 応戦したまま黙って聞け!! この戦いは長期戦は避けられなくなった。 これより一般隊及び特A隊の全部隊はポイント100まで退避!! 後、一時間半程で本部からの増援部隊が来る。 それまで持ち堪えろ!!」 部隊が少しずつ後退していく中、侠介達は囲まれつつあった。 『侠介…いまからブラディアを再解放する。 俺が囮になるから、お前は逃げろ』 いつになく真剣に話すバラド。 目を見れば本気か嘘かすぐに分かる、そして今回はマジで言っていた。だが、 『バラド、次に変な事言ったらブラディア解放した状態で本気でぶん殴る』 侠介は真顔で言い返す。 『俺には家族はいない。 皆、死んじまったから・・・ だから俺にとってはバラドや玲華、この隊の全員家族みたいなもんだ。 その家族残して一人逃げられるかぁー!!!』 侠介はブラディアを解放し突っ込んでいく。 『家族……か。 全く、やんちゃな「弟」を持つと気苦労するな』 すると後ろでドサッと音がし振り向くとジュバロが倒れている。 『バラド、持ってきたわ!!』 ガンソードを持った玲華が来ていた。 バラドはガンソードを受け取り 『侠介ーッ!!』 と力一杯叫び、握ったガンソードを投げる。 侠介は空中で器用にガンソードの柄を握り勢いよく振り下ろす。 着地と同時、「ズンッ」と小さな地響き。 地面にぶつかったガンソードから一直線上に砂煙が上がり、直線上にいたジュバロを一掃している。 『さぁて第二回戦と行きますか』 ガンソードを構えた侠介達三人は、それぞれジュバロに向かい反撃を開始した。
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