STAGE 3 今の家族はお前等だ

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侠介がガンソードを振り払うと光りの一閃が走り爆発と同時にジュバロが倒れていく。 まるで踊っているかのような侠介の動き。 一瞬にしてジュバロの死骸の山が出来ていた。 「…やっと繋がった。 玲華生きてるか!? 玲華、聞こえてるか? 玲華!?」 バラドの通信が耳に入ってこない。 玲華は目の前で繰り広げられている、見た事のない光景に声を失っていた。 マウティスが声を上げ鋭い腕を振り下ろす。 侠介は避けようともせずにガンソードを振り上げると、血飛沫が上がる。 切断されたマウティスの腕が宙を舞う。 『アハハハハハハ!!!!』 侠介は笑いながらガンソードを振り回す。 マウティスの腕が更に短くなり、体からは血が流れ…… 数分後、マウティスはピクリとも動かなくなっていた。 大量のクラスCDと進化クラスの死骸の山の頂きに立ち、ガンソードを突き刺し笑いつづける侠介。 『玲華大丈夫か!?』 バラドが駆け付け玲華に歩み寄る。 立ちすくんでいる玲華の足元には、明らかに人間の血が大量に溜まっている。 バラドは玲華の視線のさきをみる 『あれは……侠介か?』 日の光りに当たると透明だと解る薄い羽が生えた侠介。 そこにミシェル達も合流し、すぐに死骸の山と侠介に気付く。 『侠介ッ!! ミッションは終了だ!!』 すると笑っていた侠介は見下ろすようにミシェル達を見る。 『終わってなどいない……』 侠介が呟いたと同時に地響きが起こる。 『ま、またか!?』 『これはさっきまでのと違う!!』 奥のビルが崩れ砂煙が舞い上がり、その煙の中に今までにない大きさの影が見える。 『マウティスより遥かにデカい!! まさかこの感じ……オイ、ミシェル!!!』 バラドの声と同時にミシェルは応援部隊も含め全部隊に通信を行う。 「全部隊聞こえる!? 今すぐにこの区域から離脱せよ。 最悪の進化クラス集合体…… 「Sクラス(トップクラス)」が現れたわ」
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