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STAGE1 ACT 1.1
[苦手な芋虫と女上官]
G.C.(宇宙暦)2021年から始まった領地拡大の為の各国入り乱れての戦争｡
3年間に渡った戦争は激化し大地と幾多の都市を荒野へと変え無法地帯となって行った････
更に多使用に渡る化学兵器により生態系は変化し巨大生物も現れ始め､
皆はそれを｢ｼﾞｭﾊﾞﾛ｣と呼ぶ｡
それから6年経った2030年｡
世界政府機関は代表となる5各国と停戦協定を結ばせ､さらに無法地帯と化した都市を含め､ｼﾞｭﾊﾞﾛを巡回し取り締まる組織｢ｲｰｸﾞﾙ｣を設立する｡
それから15年経ったG.C2045年････････
ｲｰｸﾞﾙ隊員が集まっている中､駄々をこねている一人の男がいる｡
『俺は嫌だ!! 誰が何と言おうとアソコへは行かない!!』
『嫌だって言っても上からの命令だ｡それにお前一人でとは言ってないだろ?
俺も玲華(れいか)も一緒だ』
『そうだよ､侠介(きょうすけ)｡
子供みたいに足をバタバタさせないの』
周りの皆が笑う中､侠介と呼ばれた男は頬を膨らませている｡
佐久間侠介
(さくまきょうすけ)
19歳｡
中肉中背･金髪ボサボサ頭
家族を無くしている為か､仲間意識は強いが自我も強い｡
ひょんな事からｲｰｸﾞﾙ隊員になった､いや｢なってしまった｣男｡
口の聞き方を毎回指摘されている｡
宥(なだ)めに入ったもう一人の男
自称･異人のﾊﾞﾗﾄﾞ｡
歳は不詳｡
噂では40近いと言われているが実は意外と若く､自慢の黒髪を縛っている｡
経歴に不明な点がありﾐｼｪﾙとの関係が気になる｡
そして､ﾊﾞﾗﾄﾞの隣にいる女性
鏑木玲華
(かぶらぎれいか)
19歳｡
侠介の所属するｳﾗﾉｽ部隊の一人｡
ﾊｷﾊｷした性格で皆から慕われるﾋﾛｲﾝ的存在｡
活発な為か髪はｼｮｰﾄｶｯﾄ｡
侠介に好意を持っているが言い出せずにいる｡
と､一人の隊員が
｢隊長が来たぞ!!!｣
と慌てて室内に入ってきて､その言葉に皆一斉に席に着きはじめる｡
侠介が席に着いたと同時に一人の女性が入ってきた｡
｢敬礼!!｣と全員が合わせて敬礼をするが､
『ﾐｼｪﾙ!! 何で俺が｢芋虫退治｣に行かなきゃならないんだ!!!』
と侠介は敬礼せずにいきなり話しだす｡
『侠介､上官の私を呼び捨てにした挙げ句､口答えとはいい度胸してるわね』
凄い眼光で侠介を睨むこの女性は
ｳﾗﾉｽ部隊･女部隊長ﾐｼｪﾙ｡
先の戦いで味方を守る為､一人で敵を薙ぎ倒したという人物｡
その姿を見た隊員達は
｢戦乙女｣に見えたというが､時に見せる冷たい視線と冷静かつ冷酷な指揮を出す為に隊員達からは密かに
｢夜叉｣と呼ばれていた｡
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