STAGE 4 みんな同じ仲間だろ

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ACT 4.2 [意志を持つ者(ブラディア)] 数日前のガザルムにて発動した侠介のブラディア第二進化。 それは元々の人体強化能力を遥かに優った強化版と言うべきものであった。 それについて隊長室で侠介とミシェル、その一部始終を見ていた玲華がいた。 『で、本当に覚えていないの?』 『あぁ、ジュバロに腹を貫かれた所まで覚えてるんだけどそれ以降の事は何も覚えていない。 って腹の傷も何も残っていないし何だったんだろうな』 『そう……二人とも、ちょっと付き合いなさい』 そう言ったミシェルは支部内の第四訓練区域に二人を連れていく。 『侠介、ブラディアを発動させなさい』 『何だよ、いきなり』 『貴方のブラディアは通常有り得ない形でゼノスから引き継がれ、そのブラディアは最近、第二進化を果たした。 政府上層から第二進化について色々指示がきてるのよ』 『俺は、まるで試験体みたいな扱いだな』 侠介は静かにブラディアを発動させる。 『俺は何をすればいい?』 『玲華の話しから考えられる事は三つ。 一つ目 ブラディアの力を使い過ぎて体力的に限界を越えた状態での発動。 二つ目 ブラディアを発動させている状態で「人体が瀕死の状態」になってからの発動。 そして三つ目は、その両方。 私と交えなさい』 訓練用の武器を構えたミシェルの目は戦闘状態に入り、体の周りから凄い気が発せられているのが分かる。 『貴方はブラディアを発動させているから、私は本気で行くわ』 『ちょ、ちょっとまて!!』 侠介の言葉と同時に駆け出すミシェル。 武器が空を切り床に当たる。 ブラディアを発動させ身体能力が上がっている侠介は難無くかわせるが、その侠介の速さについて行くかの様な速さで追い撃ちをかけるミシェル。 『伊達に隊長じゃねぇな』 侠介は振り向き様に腕をクロスさせ攻撃を防ぐ。 ミシェルの一撃は重装武器での一撃の様な重さ。 ブラディア発動しているのに関わらず、ズシンと体中に衝撃が伝わる。 『侠介、悪いが追い込まさせてもらうぞ。 何か変化があったらすぐに言え』 ミシェルの連続的な攻撃が始まり、空を切る音が離れにいる玲華にまでハッキリと聞こえている。
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