STAGE 4 みんな同じ仲間だろ

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『まずは「どうやったら扱える」かだが、それは侠介自身の問題だ。 今の状態、だだの人間としての侠介は肉体的・精神的にもまだ「能力」を扱うレベルじゃない』 『それは能力(ブラディア)に対してトレーニングが必要って事?』 『そうだ。 今のままでも能力を発動させる事は出来るが、100%の力を出しきれてはいない。 その状態で1ランク・2ランク上の能力など扱えるはずないだろ?』 『確かに……じゃあ扱えるレベルになったとして、その第二進化の能力の発動に必要な条件とかは?』 『それも侠介自身の問題だ。 今の状態で侠介に死なれちゃ困る。 契約者が死ねば、付いているブラディアも死ぬ。 だからこの前、死にかけた侠介に代わり俺が表に出たのさ……あの女、玲華を驚かせちまったがな。 今は、アンタが無理矢理に発動させようとしたから表に出たがな。 だが勘違いするなよ? この第二進化の力は、能力多使用とか瀕死の状態とかでは決して発動はしない。 今の現状では「俺自身」が鍵となり、発動するかしないかは俺が決めている』 侠介の体がまた光りだす。 『時間だな、じゃあな』 そう言って、体の光りが消えていくと 『……俺、気絶してたのか?』 『今度は本物の侠介みたいね』 ミシェルは、つい先程まで起きていた事を侠介に話す。 『マジかよ……』 『えぇ、貴方の中のブラディアが話をしてくれたわ』 バラドが近寄りながら話す。 『しかし信じられない事が起きたな。 ブラディアが個々の意識を持ち、所有者を選んでいるとはね。 で、どうするんだミシェル?』 『何が?』 『上層への報告だ。 俺達が言える事じゃないが、今の事を言ったら大騒ぎになるぞ。 それに、侠介は間違いなく特体(得意体質)として世界政府に引っ張られ人体実験だ』 『解ってるわよ、そんな事……』 それを聞いていた侠介は静かに立ち上がり口を開く。 『ミシェル、報告しなきゃならないなら言えばいい。 それがミシェルの仕事なんだろ? 俺は怨んだりしねぇよ』 『侠介……』 ミシェルは考えるように隊長室へ戻り、侠介達三人は自室へと戻って行った。
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