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ACT 4.4
[転属 新たな能力者]
『ねぇバラド。
最近、侠介の体一回り大きくなってない?』
寝ている侠介の顔を覗き込みバラドに話しかける玲華。
ちなみに侠介は物凄く寝相が悪い。
『あぁ最近ライと一緒にトレーニングしてるって言ってたな。
ミッションこなして、帰ってきてトレーニング。
よくやってるよ二人とも』
あれから一ヶ月が経つ。
二人は支部内の訓練区域が使えない場合は支部近くの外の訓練区域でトレーニングをしている。
今日は「休暇を取るのはトレーニングの一環」と言うミシェルの意見で侠介とライは休んでいた。
『侠介ってさ、意外と可愛い顔してるね』
玲華は侠介の頬っぺたを突きながら楽しげに話す。
『玲華、寝かせておいてやれ。
起こすなよ~』
バラドは部屋を出る。
玲華はじっと侠介の顔を見ている。
『ちょ、ちょっとバラド。
置いて行かないでよ』
と頬を赤らめ急いでバラドの後を追う。
第四訓練区域にはミシェルを除いたウラノス隊全隊員がいた。
侠介とライのトレーニングの話を聞いた部隊員もトレーニングをしようと集まった。
勿論、一般隊には侠介とライ二人のトレーニング内容(ブラディア関係)は伏せてある。
『全員、侠介とライの足を引っ張らないように気合い入れろよ~!!』
一斉にトレーニングを開始する隊員達。
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