STAGE 1 芋虫って連呼すんな

4/8

29人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
ACT-1.2 [芋虫退治じゃねぇのかよ その2] 世界政府及び組織イーグルの討議により、ジュバロには部類分けがされていた。 最下クラスはクラスD、 中クラスはクラスCと呼ばれ、 最上クラスのみ別名で 「進化クラス」と呼ばれていた。 何故、最上クラスのみ進化クラスと呼ばれるのか? それは「超力」と呼ばれる 力を持ち、更には 「人間と同じ知能を持つ」 為であった。 更に進化クラスは AとBの二部類に分けられる。 進化Bは「虫型」 進化Aは「人間に化ける」 能力を持つ。 その為に、進化Aは特に厄介だとされていた。 隊員室で椅子に座ったまま膝を抱えている侠介がいる。 『ねぇ侠介、まだ捻(ひね)くれてんの?』 『別に・・・・』 侠介の頬は膨れている。 「ハァ~」と深い溜息をする玲華の頬も膨れてきた。 その後からバラドがやってくる 『おい、お前等。顔が同じになってるぞ。って召集だ』 『召集?まだそんな時間じゃないよ?』 『これは「精鋭」の痛いところだ。 とにかくいくぞ』 三人はミシェルのいる隊長室へ向かい、中へ入ると他部隊の隊長もいた。 部屋に入るなりミシェルは話を始める。 『そろったわね。 さっきは言わなかったけど、本ミッションにおいて「進化B」が2体いるわ』 『2体!?冗談だろ!!!』 『確認は取れている、間違いないわ。 そして一番重要になるのが上層部の命令である、2体のうち1体の捕獲』 『ちょっと待ってください!! 進化Bを捕獲って本気で言っているんですか!?』 いつになく強い口調で言い寄る玲華にも表情一つ変えないミシェル。 『本気も何も命令よ。 だからこそ他部隊の隊長との共同ミッションでもある。 それに、進化クラスを出来るだけ傷付けずに捕獲出来るのは「ブラディア」を持つ貴方達だけ。 サポートは私と他部隊の隊長で行うわ』 『なんでさっき捕獲の事を言わなかった?』 腕を組ながら壁にもたれ掛かる侠介が言う。 『貴方も知っているでしょ? ブラディアの事は特Aクラスの隊員以外には秘密なの。 それに要らぬ混乱を避ける為よ』 『正直俺には関係ないけどな。 たまたま「受け取っただけ」だし、隊員全員に話しちまった方がミッションはやり易いと思うぜ』 ミシェルと侠介の会話を聞いている他部隊長の眉間にシワが寄っていた。 『まぁいいさ。やってやるよ (ふふふ・・・・芋虫退治じゃねぇなら元気・勇気100倍だ)』 侠介の口元がニヤリとしているのを見たバラドと玲華は 『ツッコミたい』 と、口を揃え溜め息をついた
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加