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STAGE5 ACT 5.1
[ 神咲の能力ってどんなだ? ]
またまた食堂に集まっていた。
『最近、みんな大人しいわねぇ』
玲華がスパゲッティを食べながら話す。
『仕方ないだろ? 神咲には「最強のボディガード」が付いてんだから。 なっ? 侠介』
『バラド、俺に振るなよ』
『侠介さん、すみません。 私なんかのせいで……』
『詩織ちゃん、前にも言ったけど気にしなくっていいって。
皆とは不穏な空気があるけど、皆本気じゃないし。』
口の中をスパゲッティでパンパンにしたまま話す玲華。
食事を終え、外で一服する侠介とバラド。
するとカゴ一杯に缶ジュースを入れた詩織がきた。
大量の缶ジュースから一本ずつとり侠介とバラドに渡す。
『はい、コレ。バラドさんも』
『おっ、サンキュ。 ってその量何?』
『あぁ、これは隊員の皆さんにご迷惑掛けてしまったので配っているんです』
神咲ファンの隊員は、神咲自身のてによって配られた缶ジュースを開けなかった事は言うまでもない。
『えぇーっ!! 俺と神咲が なんで研究施設に?』
隊長室。侠介と神咲はミシェルに呼ばれていた。
『ミシェル隊長、内容を教えて頂けますか?』
侠介に比べ、至って冷静な神咲に対しミシェルが話す。
『なぁに、新しく開発中のガン・ソードのデータが欲しいらしいのよ。
詳しい内容はあっち(研究施設)で聞いて頂戴。
これも立派なミッションよ。
しっかりやってね』
『はい、了解しました!!』
『うぃーっす』
隊員の一人が運転するイーグル部隊専用の車。
普通の車に見えて、装甲は戦車並という特殊な車。
その中に侠介と神咲がいる。
『そう言えば、神咲の能力ってどんなだ?
俺は身体強化型なんだけど』
『私ですか? うーん……』
何故か固まる神咲。
『……俺、難しい質問したか?』
『なんて言っていいかわからないんです。
しいて言うなら、「擬似」って言うんですかね』
『擬似? って事は簡単に言うと「ものまね」って事?』
何故か謎に包まれた神咲の能力。
それの正体は研究施設で分かる事となる。
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