STAGE 1 芋虫って連呼すんな

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ACT-1.4 [お前等、後で覚えとけ] 『なぁ、ミシェル。本当に進化Bってアレなのか?』 『それ、2分前も同じ質問してるよ』 ターゲットの出現ポイントへ向かう途中、侠介はゲッソリしながら8回目の同じ質問をし玲華にツッ込まれていた。 『侠介、腹をくくりなさい。 ターゲットの2体を何とかすればここら辺一帯の「芋の虫」はいなくなるわ。』 『ミシェル。囁かな気遣いが伝わって来るが、言い方を変えても「芋の虫」はどう角度を変えても「芋虫」だ』 『アンタ等、わざと何回も言ってないか?』 侠介の機嫌が悪くなってきた時、ポイントへ到着。 ミシェル含め、各部隊長が作戦を開始しする。 「こちらポイント24。ターゲットの2体の進化Bを確認」 「ポイント16より。こちらもターゲットを確認、準備OKだ。」 各部隊長が小さな声で通信をし始めた。 ターゲットを囲むようにそれぞれが配置につき状況を確認している。 侠介達もターゲットを確認するが、確かにデカい芋虫だ。 「なぁバラド、俺泣きそうだ」 「我慢しろ、侠介。俺も泣きそうなんだ」 「ハァ~・・・緊張感無さすぎ。 ほら、始まるよ」 各部隊長が攻撃を開始した。 ダメージを与えつつ、足元を狙いながらターゲットを捕獲ポイントの広場へ移動させる。 先に広場へ移動していた侠介達三人にも通信が入る。 「こちらミシェル。ターゲットはポイント103を通過、20秒程でそちらへ向かう。後は頼んだぞ侠介」 「ミシェル、小さな事だが俺だけに頼むな」 「こちらバラド、ターゲット確認。これより作戦開始、ブラディアを発動させる。」 バラドの両肩から指先まで発光し、直後に一定の空間のみ「霧のような物」が発生し始めた。
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