プロローグ from FFⅣ

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「ほんっと!情けねーな!」 上から声がした 少し上の窓に座っていたのは エブラーナ王国王子(現国王)の忍者エッジだった そのお調子者な性格は、たまに王族としてどうかと思わせる 「どうしてここに?」 「お前がおかしくなっちまったってのを聞いたもんでな。」 セシルの隣にスタッと飛び降りる 「カインのヤローがいたらお前、今頃 ぶン殴られてるだろーぜ。」 どうしてこの男はこういう事に限って勘づくのか セシルが今まさに考えている事を 「シドのおっさんも心配してたぜ。ぶっきらぼうな言い方してたけど、ありゃぁ相当心配してやがる………」 何時に無く真剣な顔をしているエッジにセシルは目を丸くする 「戦うのは仕方ねーだろ?オレだって同じだ。ゼムスの野郎がくたばったからって、凶暴な魔物共がいなくなった訳じゃねェ……… 守りたいんだろ!?国や国の奴らを!!」 最後の言葉がセシルの心に突き刺さる (そうだ………国や人々を守る……そう決めたんだ。それなのに………) エッジがニカッと笑った 「なーに、心配いらねーよ!そんな恐れなんかそのうち吹っ飛ばせるぜ!」 「何でそう言い切れるんだ?」 「なんとなくだ!!!」 「な…!?」(説得力無いよ!!!) 「じゃ、そろそろ失礼するぜ!煙玉!!」 「うわぁ!」 煙が晴れた頃にはエッジは居なくなっていた (なんとなくだけどさ……本当にそう思うんだよ、セシル…) 「セシル…。」 ローザが後ろに立っていた 「! ローザ!起きてたのか!?」 「ええ…途中から話も聞いていたわ…。」 「………」 「セシル…エッジの言う通りだと思うわ。わたしもはっきりと分からない。一番理由をよく知っているのは……セシル、貴方のはず……… だから…… セシル自身に気付いてほしいの。」 「分かった……ありがとう。」 (でも………どうすれば…?) セシルがそう考えたその時だった
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