プロローグ from FFⅡ

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急にヒルダの顔が強張る 「…レオンハルトの消息が掴めました。」 『……!!!』 3人ともこれ以上無いくらいの驚きを見せた。 「兄は…兄は今何処に!?」 いち早く口を開いたのはマリアだった 「北のサラマンドそれらしい人物を見た者が居るそうです。」 レオンハルト――― 皇帝に打ち勝った4人目の若者 マリアの実兄であり、彼の両親に拾われたフリオニールにとっても兄弟同然の存在だった 帝国に捕らえられた彼は力が絶対だという考えを持つようになり、自らダークナイトとなった マリアの呼び掛けにより再び共に戦ったが、世界に平和が戻った日―――― 『俺達は…もう昔には戻れない。』 そう言ってフィンを出たのだ 「どうしますか?…逢いに行ってみますか?」 3人は暫く黙っていたが フリオニールが首を横に振った 「いえ、今はまだ… …逢えません」 ――――そう、今の俺には…まだ…
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