160人が本棚に入れています
本棚に追加
「………」
その夜、静まり返った町の広場でフリオニールは黙り込んでいた。
(レオンハルトは力だけで俺達と共に戦ったのか?
俺達が皇帝に勝てたのは力が強かったからか?
…違う
究極魔法「アルテマ」を手にしていたとはいえ、皇帝の力は絶大だった
皇帝には無く、
俺達には有ったもの…
それがはっきりと分からなければ…
たとえ逢っても…
俺はレオンハルトに何も言えない…
強さとは………
何だ?
“…来るのだ”
…え?)
突如、何処からもなく声が聴こえた
“来るのだ”
「な、何だ!?」
“我が世界がお前を必要としている。”
「世界………!?何を言って………」
“お前の求めるものもそこに在る。
……来るのだ……”
「え………? う、うわあぁぁぁ!!??」
直後、フリオニールは光に包まれ――――
―――――そこから姿を消した
最初のコメントを投稿しよう!