第一章

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Tomohisa side 迷子…。みんな行くの早いから…。 智「…マジ、ここどこ?」 絶対もう、喧嘩終わってるし。喧嘩して携帯壊れたらヤだから置いてきたし。最悪… 男「だーかーら、金だしたら助けてやるって」 「か、勘弁してください…」 また…、こういうの嫌いなんだよね…。 3~4人の不良が恐喝紛いなことしてるし…暇つぶしだからいっか。 って…思ったのがダメだったみたい… 智「何してんの?」 男A「あ?関係…っ…可愛い!」 智「は?意味わかんないし喧嘩打ってんの?」 男B「こいつ知ってる西のNo.2だろ?可愛い顔して喧嘩強い奴。」 智「だったら、何?」 男C「んじゃこうしたら大丈夫っしょ」 智「ちょ…やめ」 羽交い締めにされたら動けないし…まじ、誰か来いよ!ナイフで服を破かれて外気に肌が触れると身震いした…。 智「聖!」 男B「優しくしてあげるから」 いくつもの手が体を這い回る…気持ち悪い…。 あぁ…もう、ダメかも。 ?「何してん?」 …え? 次の瞬間、俺を囲んでた奴らが次々に倒れていった。 智「……」 ?「大丈夫?」 安心感から涙が零れた…柄になく、怖かったのかなって… ?「も、平気やから…」 智「…っ、」 ふわっと抱きしめられる感覚…心臓の音がやばい。 …聖とは違う香水の香り… 智「あっ…え…」 ?「…そや、お礼…もらうとくわ」 智「え?ん…」 額に触れた相手の唇…。 初めて視線がぶつかる。 この場には珍しい綺麗な黒髪。 はっきりとした顔立ち きっと一目惚れした女の子ってこんな感じなんだろうな…。 ?「あ…こんな時間や。送って行かれへんけど…気ぃ付けてな?」 智「あ、あの!また…逢えますか…?」 するとその人は笑みを浮かべ行ってしまった。 …名前聞けなかった自分を情けなく思った…。 とりあえず…帰りますかね。
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