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Tomohisa side
迷子…。みんな行くの早いから…。
智「…マジ、ここどこ?」
絶対もう、喧嘩終わってるし。喧嘩して携帯壊れたらヤだから置いてきたし。最悪…
男「だーかーら、金だしたら助けてやるって」
「か、勘弁してください…」
また…、こういうの嫌いなんだよね…。
3~4人の不良が恐喝紛いなことしてるし…暇つぶしだからいっか。
って…思ったのがダメだったみたい…
智「何してんの?」
男A「あ?関係…っ…可愛い!」
智「は?意味わかんないし喧嘩打ってんの?」
男B「こいつ知ってる西のNo.2だろ?可愛い顔して喧嘩強い奴。」
智「だったら、何?」
男C「んじゃこうしたら大丈夫っしょ」
智「ちょ…やめ」
羽交い締めにされたら動けないし…まじ、誰か来いよ!ナイフで服を破かれて外気に肌が触れると身震いした…。
智「聖!」
男B「優しくしてあげるから」
いくつもの手が体を這い回る…気持ち悪い…。
あぁ…もう、ダメかも。
?「何してん?」
…え?
次の瞬間、俺を囲んでた奴らが次々に倒れていった。
智「……」
?「大丈夫?」
安心感から涙が零れた…柄になく、怖かったのかなって…
?「も、平気やから…」
智「…っ、」
ふわっと抱きしめられる感覚…心臓の音がやばい。
…聖とは違う香水の香り…
智「あっ…え…」
?「…そや、お礼…もらうとくわ」
智「え?ん…」
額に触れた相手の唇…。
初めて視線がぶつかる。
この場には珍しい綺麗な黒髪。
はっきりとした顔立ち
きっと一目惚れした女の子ってこんな感じなんだろうな…。
?「あ…こんな時間や。送って行かれへんけど…気ぃ付けてな?」
智「あ、あの!また…逢えますか…?」
するとその人は笑みを浮かべ行ってしまった。
…名前聞けなかった自分を情けなく思った…。
とりあえず…帰りますかね。
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