狐の住む街

天気雨と白い狐

最後の補習を終え帰路につく。
つまり明日からは自由だ。
いつもは仲良し４人組(笑)なんだけど、補習を受けるのはあたしとタクヤだけだった。
なんでよりによってこいつなんかと…

｢なんでついてくるのよ｣

｢隣に住んでるのに無理言うなｗｗｗｗ｣

｢半径4000キロ以内に近付くな｣

｢国外追放ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ鬼畜ｗｗｗｗ｣

いつものようにタクヤと喋りながら帰っていると、後ろから声をかけられた。

｢よう、お二人さん｣
｢ほんっと仲が良いね♪｣

仲良し４人組(笑)の残りの２人。
キョウタとサナだった。